ソルフェージュについて
- 山田亮
- 3月23日
- 読了時間: 3分
更新日:3月24日

Daily Music 講師の中間鈴花です。音楽理論、ポピュラーミュージックを主に担当しています。
今回のテーマは「ソルフェージュ」です。
クラシック音楽を専門的に学習する場合、避けては通れない大変重要かつ基礎的な科目です。しかし、専門的な学習に足を踏み入れない限り、普段から音楽に親しんでいる方であってもあまり触れることのない、不思議な科目でもあります。そんなソルフェージュについて、噛み砕いて説明していきます。
ソルフェージュとは、楽譜の理解を中心とした音楽の基礎的なトレーニングのことを指します。
具体的な内容は以下の通りです。
●新曲視唱(しんきょくししょう)
楽譜を見て、一度も練習をせずに歌います。
歌詞はないので、歌うときは階名(ドレミファソラシド)を使います。
「新曲」とあるように、楽譜も、そこに書かれているメロディも、歌う側にとって初めて見るもの、知らないものと決められています。
取り組むことによって、楽譜を正確、かつ早く読む力を身につけることができます。
課題の例を載せておきます。
歌えるかどうかぜひ挑戦してみてください。
(歌い出しの音をピアノなどで確認してもOKです)

また、歌唱ではなく楽器を用いた、新曲視奏(初見奏)というものもあります。
●聴音(ちょうおん)
音を聴き、楽譜に書きとります。
いわゆる「耳コピ」のようなものですが、演奏などでコピーするのではなく、必ず楽譜に書きとらなければなりません。
聴く力、楽譜を書く力を深めることができ、楽譜の理解度も上がります。
課題の例(解答)を載せておきます。

聴音では、基本的に何も書かれていない五線譜を使います。
よって、楽譜冒頭のト音記号や拍子、小節線なども自分で書く必要があります。
これらが正しく書けているかどうかも、ひとつのチェックポイントになります。
また、高難易度のものとして、メロディが同時に複数存在するものや、連続した和音を書きとるものも存在します。
ソルフェージュの説明は以上です。
ここからは、補足として少し「楽典」に触れていきます。
●楽典(がくてん)
楽典は、音楽の基礎的な理論のことで、楽譜のルールに特化した科目です。
ソルフェージュを実技とするならば、楽典は座学にあたります。楽典で学んだことをソルフェージュで実践し、楽譜への理解や音楽の表現力を深めていく、といった感じです。
「理論」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、「ドレミの読み方」「ト音記号の書き方」など、簡単な内容からスタートしますので、音楽を始めたばかりの方でも学ぶことが可能です。
上記のソルフェージュの内容を見て、困難に感じた方もいらっしゃると思います。
そういった方は、楽典から取り組んでみてもいいかもしれません。
Daily Musicでは、楽典はもちろんのこと、ハードなソルフェージュをこなしてきた講師陣が揃っています。
興味を持たれた方、ぜひ一緒に学んでみませんか?お待ちしております。
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