Daily Music 講師の田中愛実です。クラシックのレッスンを主に担当しています。
今回は、子どもの発表会などでよく耳にする「ブルグミュラー」を取り上げてみたいと思います。
フリードリヒ・ヨハン・フランツ・ブルグミュラーは、ドイツ生まれの作曲家。今年で没後150年を迎えたそうです。ちなみに、同年代にはあの有名なショパンやリスト、シューマンなどがいます。ロマン派の全盛期に活躍した音楽家ですね。
ブルグミュラーは作曲だけでなく、ピアノ教師としても高い評価を得ていました。そんな教師の目線から作った『25の練習曲』は、今でも子どもたちをはじめ、多くのピアノ学習者から愛されています。
ピアノの練習にちょっと飽きてきたかな?と感じる子どもたちも、『アラベスク』や『バラード』『タランテラ』などを紹介すると「なにこの曲!かっこいい!やりたい!」と目をキラキラさせてくれます。さすがはブルグミュラー先生、ピアノ学習者の心をしっかりと掴んでいますね。
ほかにも発表会にぴったりな「弾き映えする曲」を多く残していますが、練習をしないと上手に弾けないように計算されているので、ピアノの先生たちからもオススメしやすい作曲家だなと感じます。
私から見たブルグミュラーの作品は、
・わかりやすいメロディと和声
・楽曲それぞれにタイトルが付いているのでイメージ&表現しやすい
・楽しみながらテクニックを身につけられる
このあたりが魅力だと思います。
「練習曲」と言っても、ハノンやツェルニーのように指の強化だけに特化せず、テクニックとともに表現力を伸ばすことが可能です。
子ども向けの楽譜だと挿絵がたくさんあるので、絵を見ながら一緒にストーリーを考えることもあります。自分のイメージ通りの音が出ると、ピアノを弾くのがもっと楽しくなりますよね。
良いところばかりのブルグミュラー作品、ぜひあなたのお気に入りの1曲を見つけてみてください♪
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