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独学の方に贈る「レッスンのススメ」

  • 執筆者の写真: 山田亮
    山田亮
  • 7月1日
  • 読了時間: 5分


Daily music 講師の柴垣健一です。クラシックのレッスンを主に担当しています。

今回は、SNSや動画メディアなどを通じてピアノの独学がしやすくなった現代において、それでもレッスンを受けることをお勧めする理由について書いていけたらと思います。



「レッスン」は「独学」を強化するもの


「レッスンのススメ」を始める前にまずお伝えしたいことは「独学」と「レッスン」は二者択一ではない、ということです。

「1人でやるか、先生に教わるか」ということは、どちらかを選ばないといけないものではありません。

「レッスン」というものを「先生から教えてもらう場所」というイメージで捉えると、「自分でやりたい!」と思う方もいるかもしれません。ただ、講師をしていて感じることは、本当に有意義なレッスンというものは「先生が教える」だけでは成立しないということです。

受講される方が自分で勉強をして、それに対して講師が適切なフィードバックで次の勉強のきっかけを提供する、というものが有意義なレッスンだと私は考えています。

だからこそ、レッスンを受けるということは「独学をやめる」ことではなく、むしろ「独学を強化する」ことだと思っていただけると嬉しいです。

レッスンを「講師が指示を出して、それを受講者が聞く」と捉えるのではなく、「学んだことを講師とともに深めていく場所」と捉えていただけたらと思います。



さて、ここからが本題です。レッスンのススメ、について4つ挙げていきたいと思います。



レッスンのススメ①「効率的であること」


ピアノの演奏には様々な要素が絡み合っています。何か弾きにくいところが出てきたときに、その要因がどこにあるのかということを探し出すことは実はとても大変です。

そのようなときに、レッスンでは様々な視点からアドバイスを受けることができます。

その結果、何十時間練習してもできなかったことが、意識を少しだけ変えただけで急に弾けるようになる。というようなことがピアノではよくあります。

そのような的確なアドバイスを受けることで、効率よく成長できるということはレッスンの良いところだと思います。



レッスンのススメ②「客観的な視点を得られる」


どんなことでも、真剣に取り組めば取り組むほど視野が狭くなってしまう、ということがあると思います。その取り組み自体は決して悪いことではありませんが、その結果行き詰まってしまうということもまたよく起こります。

そんなとき、自分以外の人に客観的に演奏を見てもらい、聴いてもらうことというのは、現状を打破するためには有効なことだと思います。

自分では気づけなかったポイントを提示してもらうことで、さらに前に進むことができるかもしれません。



レッスンのススメ③「モチベーション維持の助けになる」


どれだけ熱意があっても、なかなか日常の中でピアノを習慣にするということは難しいものです。そのような時に、定期的にレッスンがあることは、取り組みのリズムを作ってくれます。

「最近あまりピアノに触れてないな」という時に、レッスンの予定がある場合とない場合とでは、やはりレッスンがある方が「やるか!」という気持ちになると思います。

また、あまり練習できずレッスンを迎えた、という時があっても、「レッスンを受けるとやる気が湧いてくる」ということもあると思います。それだけでも、レッスンというものにはモチベーション維持の効果があると思います。

さらに、モチベーション維持という観点からは、レッスンの「頻度」も大切な要素です。

当教室の「10分レッスン」は、週3回・週6回など高頻度で行うことができるシステムです。

このようなスタイルは、特にこの「モチベーション維持」の効果を強く引き出してくれると感じています。



レッスンのススメ④「情報の取捨選択ができる」


昨今、SNSやyoutubeなどでピアノや音楽にまつわる情報を発信する人が増えました。私自身よくそういった情報に触れて勉強をしています。

ただこのようなメディアを通して勉強する上で気をつけた方が良いと感じることは、「すぐ鵜呑みにしない」ことです。

興味を持った情報に触れて、実践してみるということ自体はとても良いことだと思います。ただ、それが自分にとって良い結果をもたらしているのか、ということを判断をすることがとても大切です。

そういった意味で、レッスンの場というのは、講師の客観的な視点を借りながら、その情報や実践が受講する方にとって適切なものなのか検証する場になると思います。

ネット上の情報というのは発信者からの一方向的なものであったり、双方向であっても文字だけで伝わりにくかったりすることが多いです。だからこそ、レッスンの場で実際に講師と対面し、「自分にとってどうなのか」ということを講師と丁寧に検証することはとても大切だと思います。



まとめ


今回は「独学の方に贈るレッスンのススメ」と題して、ピアノレッスンの良いところについて、私の考えをまとめてみました。

最後にお伝えしたいのですが、レッスンを受ける上でも「自分でやりたい!」というある意味「独学の」熱意がとても大切だということです。その熱意があるからこそ、講師から提示された新しい視点やアドバイスを自分のものとして取り込んで、発展させていくことができると思います。

レッスンは、その熱意をサポートするものです。なので独学で行き詰まりを感じている方には是非、「さらに勉強を続けるために」「よりよい勉強をするために」というような気持ちで一度レッスンを受けてみていただきたいです。

 
 
 

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