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譜読みが苦手な人に実践してほしいこと

  • 執筆者の写真: 山田亮
    山田亮
  • 3月22日
  • 読了時間: 3分


Daily Music 講師の田中愛実です。クラシックのレッスンを主に担当しています。


皆さんは「譜読み」が得意ですか?苦手ですか?私は、小さい頃から譜読みが大の苦手です。音楽大学の授業の中で『初見法(初めて見た曲を弾く)』という授業が一番嫌いだったほど、譜読みに苦手意識がありました。


そんな私でも、今は常に新しい楽譜を読んで、演奏する仕事をしています。今でも譜読みは「得意」ではありませんが、「普通」くらいにはなりました。今回は譜読みが苦手な人に向けて、ほんの少しでも対策をお伝えできたらと思いこのテーマを取り上げてみました。



●譜読みが苦手になるのはこんな人かも。

①耳で聴いて音やリズムを覚えてしまう

②合格になった曲だけを練習してしまう

③音を読むのが面倒で先に進めない


①〜③に共通していること、それは「あまり新しい楽譜を読んでいない」ということです。

①と②は、実はそんなに悪くないことだと思います。耳で音やリズムが覚えられるというは、耳がとても良いということ。そして合格になった曲を弾き続けることは、自分のレパートリーを作る上でとても大切なことです。


大事なのは、「新しい楽譜を読む時間を取ること」です。時間はかかると思いますが、譜読みに慣れるためにはとにかくコツコツとたくさん譜読みをしていくしかありません。逆を言えば、この積み重ねが上達につながっていくのです。


当教室の10分レッスンで、講師と一緒に譜読みの練習をしていくのもひとつの方法ですね。


●今すぐできる毎日のトレーニング

ほんの一例ではありますが、譜読みに慣れていくためのトレーニングを以下に書いてみました。


①読む範囲を決める

→2小節、4小節など、はじめは短くてOKです。片手ずつでもOKです。

読む楽譜はどの曲でも大丈夫ですが、短い曲やソナチネなど、複雑でない曲の方が読みやすいと思います。


②一度予見をする

→すぐには弾かずに、一度楽譜を見て音や指の動きをイメージします。


③テンポを決める

→最初はすごくゆっくりで大丈夫です。メトロノームを使ってみても良いですね。


④弾き始めたら絶対に止まらない

→ここが大事なポイントです。1つでも2つでも先の音を視野に入れて、戻ったり弾き直したりしないようにしましょう。ミスタッチをしても進み続けることが大事です。


いかがでしょうか?まずは数小節ずつで良いので、徐々に譜読みへの抵抗感をなくしていけたらいいと思います。


譜読みの能力は、すぐに効果があらわれるものではありません。しかし、トレーニングの積み重ね次第で、いつの間にか前進しているはずです。譜読みができるようになると、自分のレパートリーも広がると思います。


ぜひ日々の練習の中に「譜読みの時間」を取り入れてみてくださいね。

 
 
 

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