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運指から読み取るべきこと

  • 6月1日
  • 読了時間: 4分

Daily10Music 講師の柴垣です。主にクラシックを担当しています。


前回、「運指」についての記事を書きました。


その中では、

・運指には絶対的な正解があるわけではないこと

・ある程度の慣習の中で個人差があること

・様々な経験を通して「自分の運指」を作っていくこと

などについてお話ししました。


今回は、その内容をもう少し掘り下げて、「運指から読み取れること」というテーマで考えてみたいと思います。




運指から「体の動き」を読み取る


運指というと、「どの音をどの指で弾くか」というように「一音単位」「指単位」で捉えられることがあります。


もちろんそれ自体は間違いではありません。

ただ実際には、運指を考える時に大切なのは、単に「何番の指を使うか」だけではなく、

「その運指によって、結果としてどんな体の動きになるのか」

ということだと思っています。


例えば、ピアノを弾く際には

・指をくぐらせる

・手を横に移動させる

・手首を回転させる

・手を開く、閉じる

など、指を動かすこと「以外」の動きが伴うことがほとんどです。


そのことを踏まえると、運指を読む時にも、単に「何番の指を使うか」を読むだけでなく、「その結果どのような体の動きになるのか」を想像し、試すことが大切だと思っています。また、運指というものはそれを想像するための「ガイドライン」としての側面を持っていると思います。




運指は「スムーズな演奏」のためのもの


ではそういった「体の動きのガイドライン」としての運指は、どのように決められているのでしょうか?


それはほとんどの場合「その音楽をスムーズに演奏できるように」決められていると思います。


極端な例ですが、例えば「ドレミ」という音形を右手で弾く時に「5.4.3」という運指で弾くのは体にとってスムーズではありません。大抵の楽譜には「1.2.3」や「2.3.4」のように「数字が大きくなっていくような運指」で書かれていると思いますが、それはその方が「スムーズに演奏できるから」だと思います。




運指から体の動きを読み取るためのヒント「ポジション」


このように、運指というものは「スムーズな演奏を目指して(スムーズな体の動きを目指して)定められたガイドライン」として見ることが大切だと思います。


では楽譜に書かれた運指を見た際に、実際にどのように体の動きを読み取ればよいのでしょうか?


このことに関しては様々な読み取り方があり、また場面によって膨大な数のパターンがあるので「ここを踏まえておけば大丈夫!」という万能の答えはないと思いますが、


比較的多くの場面で応用が効きそうなことは、「手のポジション」という観点から運指を見るということです。


例えば「ドレミファソラ」という音形を右手で「1.2.3.1.2.3」という運指で弾くように書かれていた場合に、そこから「どの鍵盤をどの指で弾くのか」ということだけでなく、「手のポジションが右に移動する」ことを読み取ることはとても大切だと思います。


ピアノの鍵盤は横に広い範囲で並んでいるため、演奏する上で「どこのポジションで弾くのか」「どのようにポジション移動するのか」ということを把握することはとても大切です。


これを仮に「どの鍵盤をどの指で弾くのか」だけで捉えてしまうと、必要な体の動きというのは見えてこないと思いますが、ポジションの移動を把握することで、必要な体の動き(例えばドレミからファソラにかけて手首や肘などを少し右に持っていくなど)が自ずとみえてきます。




まとめ


今回は「運指」について、前回よりも踏み込んだ内容をお伝えしました。


今回の内容の前提にあるのは「演奏は常に動きの中にある」ということだと思います。

楽譜というのは音符という点で書かれますが、それを演奏するときにはその点の連続は「体の動き」を通して表現されます。

そのような体の動きを考えるためには、レッスンなどを通して自分以外の人に見てもらったり、また自分以外の人の演奏を見ることがとても大切だと思います。


もちろん10分レッスンでもそのような内容のレッスンに取り組むことができますので、運指や体の使い方に悩まれている方はお気軽にご相談ください!

 
 
 

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