運指について
- 3 日前
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Daily10Music 講師の柴垣です。クラシックを主に担当しています。
私はなるべく定期的にこのブログを更新しようとこころがけていますが、最近のブログでは「やる気」や「音楽を習う意味」など、やや抽象的な内容が続きました。
今回は少し毛色を変えて、レッスンに関するより具体的な内容として、そしてレッスンでご相談をいただくことの多い、「運指」について考えてみたいと思います!
運指とは
ピアノという楽器は、たくさん並んだ鍵盤を、(基本的には)指で触ることで音を出す楽器です。
運指というのは「どの鍵盤をどの指で弾くのか」ということです。
ピアノはたくさんの音を「同時に」又は「すばやく」弾くことが求められることが多いので、当然ながらこの「運指」はとても大切なものです。
運指は人によって千差万別
ピアノを弾く上でとても大切な「運指」ですが、実は「このフレーズは絶対にこの運指!」という明確な基準は基本的にはありません。
例えば、有名な「英雄ポロネーズ」を例にとっても、書かれている運指は出版された楽譜によってまちまちです。
なぜこのようなことが起こるのかというと、「英雄ポロネーズ」はショパンが作曲した曲ですが、出版社によって「ショパンが指示した運指」を採用しているものもあれば「監修したピアニストが指示した運指」を採用しているものもあったりするからです。
実際に様々なピアニストが弾く「英雄ポロネーズ」を見ても、運指は人それぞれです。
これはそもそも「弾きやすい運指は人それぞれ違う」ということから来ています。
運指には「なんとなくの慣習」はある
「運指はとても重要だけれど、明確な基準がない」というところまでをお読みになって、「じゃあ何を頼りにすればいいんだ!」と思われる方もいるかもしれません。
運指に明確な基準はない、といいましたが、これは「全くの自由」というよりは「なんとなくの慣習の中である程度個人差がある」という感じだと思っています。
基本的にピアノの作品は「2本の腕で」「5本ずつ指があって」「大体オクターブ前後手を開くことができる」という想定で書かれていることが多いので、その枠の中で「大体こんな感じが弾きやすいよね」というなんとなくの慣習があり、その慣習の中である程度個人差がある、という感じです。
「なんとなくの慣習」を身につけるために
では、その「なんとなくの慣習」を身につけるためにはどうしたらいいのでしょうか。
私がおすすめしているのは、「まずは使っている教本の運指通りにやってみる」ということです。
一般に流通している楽譜の運指というのは、基本的には一定の水準でピアノに習熟した方が決めていることがほとんどだと思うので(特に初習者用の楽譜であれば尚更)、まずは信用していただいて、その通りの運指で取り組んでいくのが良いと思います。
その中で「楽譜通りの運指だとどうしても弾きにくい」という箇所が出てきたら、代わりの運指を考えてみたり、あるいはレッスンを受けられている方であれば支持されている先生にご相談することをおすすめします。(案外、「弾きづらい」と思った運指にも意図があったりするので、相談をしてみると弾きやすくなったりするかもしれません)
「自分の運指」を作っていく
教本の通りに弾いてみたり、自分で考えてみたり、先生に相談をしてみたり、といったことをいろいろな曲で繰り返していくうちに、段々と「自分の運指」というのが固まってくると思います。
ピアノの曲には似たようなフレーズが出てくることも多いので、ある曲で身につけた運指が他の曲でも応用できることはとても多いです。(これは譜読みの効率やスピードの向上にも直結すると思います)
「自分の運指」は洗練されていく
また、この「自分の運指」は常に新しい発見と共に洗練されていくものだとも思います。
運指が洗練されていくことを、「ピアノが扱いやすくなっていく」ことだとすると、それはそのまま「演奏のレベルアップ」と考えて良いと思います。
ピアノに取り組む際には是非「運指」というものにも意識を向けながら取り組んでみてください!
まとめ
今回は「運指」について書かせていただきました。10分レッスンの中でも、運指についてご相談をいただくことは多く、その都度丁寧に弾きやすい運指を一緒に考えいきます。
また私自身も、いまだに運指で悩んだり、今までよりもっと弾きやすい運指を見つけたり、ということが本当に頻繁にあります。
ピアノを弾くために運指はとても大切な要素なので、皆さんも是非改めて「運指」について是非考えてみてください!



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