複数の講師からレッスンを受けられることの魅力
- 山田亮

- 9月20日
- 読了時間: 4分

Daily10Music 講師の柴垣です。主にクラシックを担当しています。
ピアノ教室といえば、通常は「専属の先生が一人ついて指導してくれる」というイメージを持たれる方が多いと思います。
ですが、当教室のシステムはちょっと違います。
どの講師のレッスンを受けるのかをレッスンごとに選択できるため、「1人の先生に学び続ける」こともできますし、逆に「複数の先生から自由にレッスンを受ける」こともできます。これはピアノ教室としては珍しい仕組みで、Daily10musicならではの特徴のひとつです。
今回はこの「複数の講師からレッスンを受ける」ということについて、教室で講師をしていて感じることを書いていきたいと思います。
複数の先生から学ぶと混乱しないの?
私がこの教室でレッスンを始めるまでは、複数の講師からレッスンを受けることで「先生ごとに違うことを言われて混乱してしまうのではないか」と思っていました。
ですが実際には、そうした混乱はほとんどありません。
なぜなら、当教室の講師は受講者ごとのレッスンレポートを共有しており、「これまでどのような方向性で学んできたか」を常に参照しながらレッスンをしているからです。その上で、それを土台としながら講師ごとの新しい視点を提供していく場合が多いです。
また講師それぞれの意識がバラバラでなく、特色は持ちつつも「講師みんなで、生徒さんのことを考えながら」 レッスンを進めているのを感じます。教室全体のそのスタンスも、混乱を来さない大きな要因だと思っています。
テクニック面での事例
ここからは、実際のレッスンの事例を用いながら「複数の講師のレッスンを受ける」ことについて考えていきたいと思います。
まずはピアノの「テクニック」に関するレッスンの場合です。
ピアノのテクニックは、指の動きだけでなく、手首・肘・腕の連携や耳の使い方、意識の持ち方など、さまざまな要素が複雑に絡み合っています。そのため、課題を解決するには多様な視点を持って柔軟にレッスンを行うことが大切です。なので、そのようなケースでは多くの講師からアドバイスをもらえることは有効だと感じます。
たとえば、初心者の方がハノンに取り組んでいるケースを考えてみます。
ある先生からは「指の使い方」のアドバイスを受けていたけれど、別の先生から「手首の使い方」を教わったら、突然スムーズに弾けるようになった。--ということがあります。
このように、複数の視点からアドバイスをもらうことで課題を克服できるということは珍しくありません。
講師としてはこのようなケースがあった際に、まさに「講師みんなで考えて」いる感覚があり、それが受講者の方の成長を後押ししていると感じています。
表現面での事例
「テクニック」のレッスンに関しては、「複数の視点があることで課題を克服できる」ということをお伝えしました。
一方、音楽の「表現」に関しては、複数の意見が並立するということがあり得ます。
私自身、過去の他の講師のアドバイスとは違う意見をお伝えすることがあります。
ただ、そのときには必ず「A講師は◯◯な音をイメージしてアドバイスしていたと思います。ただ私は××な音もよいと思うので、その場合はこのように弾いてみると良いと思います。」というように、それぞれの講師の意図をきちんと説明するようにしています。
ここで単に「AよりBが良い」と伝えるだけだと、聞いた人はどちらを選べば良いのか混乱してしまうかもしれません。そうではなく、「◯◯の音を出したければA講師のやり方、××の音を出したければB講師のやり方」という形で伝えることで、どちらも有益なアイデアとして受け取っていただけるように工夫しています。
このような工夫をするのは「それぞれの講師のアドバイスを良い形で受け取ってもらいたい」という気持ちがあるからですが、それを実現するために、それぞれの講師が互いをリスペクトしながら、非常にうまく連携をとっていると感じます。
まとめ
今回は「複数の講師からレッスンを受ける」ことについて、教室での実際の例を用いながらまとめてみました。
複数の先生から学ぶことを通して「複数の視点から課題解決につながる」こともありますし、「さまざまな選択肢を得られる」ということもあります。
当教室では体験レッスンから様々な講師のレッスンを受けることができます。興味のある方は是非受講してみてください!



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